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【レポート】4月3日対談イベント「ブロックチェーン・仮想通貨はこれからの社会をどう変えていくのか?」
弊社主催の対談イベントを開催しました。
ブロックチェーン・仮想通貨イベント
~ブロックチェーン・仮想通貨はこれからの社会をどう変えていくのか?~
仮想通貨、ICO、DAPP
●対談者:株式会社gumi 代表取締役 國光宏尚氏 × 弊社代表取締役 小林慎和
●ファシリテーター:元ヤフー株式会社CMO 村上臣氏
4月3日(火)銀座のイベントスペースCHAIRSにて、対談イベントを行いました。当日は参加者が百数十名を超え、立ち見がでるほどの盛況でした。多くの参加者がc0banを含めた仮想通貨の保有者であり、ブロックチェーン技術によって、変わる未来、社会に対する期待の高さが伺えました。
当日の懇親会参加費の支払いには、当社が開発した和製仮想通貨c0banでの決済も行いました。
当社は、まだ日本でICOという言葉が浸透する前にICOを行った会社です。2016年7月から開始し、最終的には約6.3億円の資金を調達しました。この資金で、仮想通貨c0ban、広告動画配信サービス、c0ban取引所をリリースいたしました。
今回は日本において、その黎明期からインターネットビジネスに携わってきた、株式会社gumi 代表取締役國光氏を迎えて、弊社代表取締役社長の小林との対談を行いました。また、元ヤフー株式会社 CMO 村上臣氏が対談のファシリテーターとして登壇してくださいました。
インターネットに続く革新的なブロックチェーン技術について、網羅的かつ深い知識を持つ3名がブロックチェーンと仮想通貨の将来を探り、今後さらに有力な資金調達の手段として注目されるICOについての解説、その有益性について熱く意見が交わされました。また、海外のICOの事例や、グローバルでのブロックチェーンの発展の状況について、技術、経済、そして社会的意義を含めた多岐にわたる紹介と解説がありました。
左からファシリテーターの元ヤフー株式会社 CMO 村上臣氏、株式会社LastRoots 代表取締役 小林慎和、
株式会社gumi 代表取締役 國光宏尚氏
本対談のサマリ
2時間におよぶ、熱いディスカッションが交わされました。ここで、対談のフローとエッセンスをご紹介いたします。
◆株式会社gumi
ー新規事業としてVR/AR、仮想通貨に取り組み、グローバルな展開を行っている。
株式会社gumi https://gu3.co.jp/
◆Decentralization(非中央集権)
現在世界では、突出したIT企業が出てきている。例えば、BIG7(Google,Amazon,Microsoft,Alibaba,facebook,Tencent,Apple)は、膨大なユーザー数を誇り、大きな力を持ち始めており、そのユーザーの権利が弱まっている状態(=Centralization、中央集権化)と言える。
過度に特定の企業の権力が強くなりすぎることは、ユーザーの権利が守られない状態を招く危険性もあり、弊害も生まれてきている。
ビットコインが生まれたのは、リーマンショック後であり、金融への国家規制よりも、アルゴリズムに信頼が寄せられた。このことに象徴される、権力や規制からのDecentralization(=非中央集権)への流れが、現在の自律的に稼働するブロックチェーン・仮想通貨を産んだと言える。
◆c0banとは
当社が開発した仮想通貨。ICOで調達した資金で、c0ban、c0ban動画広告プラットフォーム(こばんちゃんねる)、c0ban取引所の開発を実行。こばんちゃんねるは、Centralizeされたインターネット広告をDecentralizeする、完全成果報酬型の広告である。視聴者は広告動画を見てタップするだけでc0banがもらえる「Earn to play =遊んで稼ぐ」というスタイルの新しい広告モデル。3月には130万回トランザクションを記録。世界でもレアな仮想通貨と広告が結びついたサービスである。
◆ブロックチェーンは革命か
ブロックチェーン技術の応用で開発された仮想通貨の特徴はトラストレス、Decentralized(非中央集権)、改ざんできない、トレーダブルであることがあげられる。この観点からも、ブロックチェーン技術は、世界を変える革新的な技術であり、今後もその発展は止まず、技術をベースにした新たなサービスの創出が期待される。
◆なぜICOが注目されるのか
資金調達にあたり、自社の株式のように仮想通貨を発行することで、圧倒的に低コストかつスピーディに市場から資金調達ができるため、従来型のエクイティとは別の手段として、注目を集めている。
◆有望なICOはどう見分けるのか
コンセプトだけではこれからのICOは評価されない。ホワイトペーパーやメンバーなどの情報だけで判断するのではなく、MVP、プロトタイプのプロダクトがあることが重要ではないか。
◆ブロックチェーン・仮想通貨業界はどうなって行くのか
2018年は仮想通貨にとっての大きな転換点。仮想通貨バブルがはじけたことで、仮想通貨交換業者の取捨選択がなされて、良い業者のみが生き残る状況。これを受けて、アメリカが動き、SECで今後の仮想通貨についてのルールが定まる。これは、機関投資家が安心して投資できる環境が整うという意味で、今後は本質的にいいものが中心になってくるのではないか。
また、昨今の様々な事象から顧客資産管理、内部統制の重要性が改めて認識され、日本の仮想通貨業界にとって、事業の健全化を振り返る良い機会となった。ここから、制度設計が進めば、ブロックチェーンの技術を使った新たな良いサービスを生む議論が始まる。
仮想通貨の魅力は、国境を越えたダイナミズム。良いプロジェクトがあれば、瞬時に応援の手があがる。適切な保護と会計の問題が定まることで、ブロックチェーン・仮想通貨業界が健全な成長を遂げるための下地が形成されるのが今年だろう。
参加者の方からは多くの質問をいただき、対談終了まで熱い時間となりました。
当社は、ブロックチェーンと仮想通貨の健全な発展によって、「より豊かな世界を共に創る」ために、今後もこうしたイベントを開催してまいります。随時SNS、コーポレートサイトにて告知しますので、これからも多くの方の参加をお待ちしております。